TOPICS|えの本耳鼻咽喉科




アルゴンプラズマ凝固法

 【No 0001】 [2008年10月19日(日) 08時56分02秒]

花粉症とアルゴンプラズマ凝固法
 アルゴンプラズマ凝固法とは
 さて、毎年つらい花粉症ですが、治療法にアルゴンプラズマ凝固法というものがあります。アルゴンプラズマ凝固とは、高周波電流をアルゴンガスとともに流すというものです。伝導性の高いアルゴンガス中の放電は電流密度が低く均一であるため、組織を浅く均一に凝固することができます。アレルギーをおこす場所である下鼻甲介の粘膜(組織)をアルゴンプラズマで凝固させ、アレルギー反応引き起こす組織を失活させ、アレルギー反応をおこしにくくする治療です。止血効果もあります。

 アルゴンプラズマ凝固の適応
花粉症などのアレルギー性鼻炎に対して有効ですが、特に薬ではなかなか取れない鼻づまりに有効です。くしゃみや鼻水にももちろん有効です。安全に麻酔・手術が受けられる中学生以上が対象です。心臓ペースメーカーを装着している方は対象外です。

アルゴンプラズマ凝固の利点
当院ではアルゴンプラズマ凝固装置を用いています。この方法はレーザーに比較してビームが広くでるため一度で広範囲の粘膜を手術することができ、痛みは軽減し、手術時間も短時間で可能です。副作用も手術後の鼻閉や出血などですが1週間以内に通常はよくなります。治療効果は個人差がありますが1−2年から3−4年持続します。効果がある間は花粉症の薬が減らせますし、症状も軽くてすみます。点鼻薬などをうまく使えばもっと効果は長持ちすると思います。

アルゴンプラズマ凝固の欠点
レーザー手術も同様な欠点ですが、ビームが直進しますので鼻中隔湾曲(鼻の真ん中の軟骨)が強い場合は凝固できる範囲が限られますので効果が限定的です。

アルゴンプラズマ凝固の方法
局所麻酔剤を浸したガーゼを手術する鼻の中に10分間入れます。これを3回、合計30分麻酔をします。その後、アルゴンプラズマ凝固を行います。凝固自体は5分程度です。手術後は通常、痛みはありません。数日後から鼻の中にかさぶたができますので手術後は週1回の通院が2-3回必要です。
花粉症でお困りの方は一度ご相談下さい。